Japanese
English
実践講座 リハビリテーション治療に生かすエコー・3
脊髄損傷者におけるエコーを用いた褥瘡検診
Testing for early detection of pressure ulcer in wheelchair users with spinal cord injuries
幸田 剣
1,2
,
川崎 真嗣
3
,
寺村 健三
3
Ken Kouda
1,2
,
Shinji Kawasaki
3
,
Kenzo Teramura
3
1和歌山県立医科大学リハビリテーション医学講座
2和歌山県立医科大学附属病院紀北分院リハビリテーション科
3和歌山県立医科大学附属病院リハビリテーション部
1Department of Rehabilitation Medicine, Wakayama Medical University
2Department of Rehabilitation Medicine, Wakayama Medical University Kihoku Hospital
3Division of Rehabilitation Medicine, Wakayama Medical University Hospital
キーワード:
脊髄損傷
,
褥瘡
,
超音波検査
,
座面圧測定
,
予防
Keyword:
脊髄損傷
,
褥瘡
,
超音波検査
,
座面圧測定
,
予防
pp.305-311
発行日 2023年3月10日
Published Date 2023/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552202776
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褥瘡は,脊髄損傷者(以下,脊損者)の合併症のうち,問題となることが多い病態の1つである.社会復帰を果たした脊損者に褥瘡が発生すると,その治療が長期にわたり,場合によっては職を失ってしまう.失業を恐れるあまりに無理に仕事を続けていても,結局は長期療養に追い込まれる脊損者もよくみかける.また,本人の活動性が損なわれるだけではなく,生命の危機につながることもある.そういった事態を招かぬような対策としては,自己管理に努め,褥瘡をつくらないこと,予防することに尽きる.
本稿では筆者らが実践している,脊損者の褥瘡を早期に発見するためのエコーを用いた褥瘡検診と座面圧測定について述べ,予防や治療につなげる指導方法を紹介する.
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