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増大特集 リハビリテーションQ&A
Ⅲ 脊髄損傷,その他の脊髄疾患
18.脊髄損傷患者の評価
Clinical assessment of patients with spinal cord injury.
田中 尚文
1
Naofumi Tanaka
1
1東北大学大学院肢体不自由学分野
1Department of Physical Medicine and Rehabilitation, Tohoku University Graduate School of Medicine
キーワード:
脊髄損傷
,
ASIA impairment scale
,
Frankel分類
,
神経学的レベル
,
SCIM
Keyword:
脊髄損傷
,
ASIA impairment scale
,
Frankel分類
,
神経学的レベル
,
SCIM
pp.532-537
発行日 2012年5月10日
Published Date 2012/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552102487
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脊髄損傷者のリハビリテーションでは,傷害された脊髄の高位や麻痺の程度によってリハビリテーションゴールが異なる.症状や障害のわずかな変化が機能予後に大きな影響を及ぼすことにも留意して経時的に診察や評価を行う.その結果に基づいて作成した問題点リストは,脊髄損傷者においても,障害構造を明らかにすることができ,リハビリテーション治療計画を問題点に対応させて立案し,チーム医療を効率よく展開するのに有用である.問題点リストを作成する際には,国際障害分類(International Classification of Impairments,Disabilities and Handicaps;ICIDH)による障害学の概念を取り入れ,患者の抱える問題点を機能障害(impairment),能力低下(disability),社会的不利(handicap)および医学的問題(medical problems)の4つのカテゴリーに分けて,重要な順に挙げるとよい1).脊髄損傷者によくみられる問題点を表1に列挙する.
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