Japanese
English
実践講座 リハビリテーション看護・2
脊髄損傷患者の排泄管理
Excretion management for spinal cord injury patients
澤田 理紗
1
,
伊藤 奈緒子
1
Risa Sawada
1
,
Naoko Itou
1
1国立障害者リハビリテーションセンター病院看護部
1Department of Nursing, National Rehabilitation Center for Persons with Disabilities
キーワード:
脊髄損傷
,
排便障害
,
排尿障害
Keyword:
脊髄損傷
,
排便障害
,
排尿障害
pp.845-851
発行日 2018年9月10日
Published Date 2018/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552201417
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はじめに
脳と脊髄はともに多数の神経細胞と神経線維が集まって形成され,身体各部から集められた情報を処理して,それに対する反応を決定する重要な中枢的役割を行う神経1)である.排便・排尿の中枢はS2〜4にあり,それよりも中枢側の損傷で排泄障害が起こる.また,T12〜L3には膀胱弛緩と尿道括約筋収縮によって蓄尿する作用があり,損傷部位によって病態が異なる.排泄障害は感染や褥瘡などの合併症を引き起こすことがあり,脊髄損傷患者にとって大きな悩みの1つといえる.本稿では,脊髄損傷患者の排便・排尿管理の看護について述べていく.
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