Japanese
English
特集 体幹機能の評価と訓練
評価と訓練―脊髄損傷
The evaluation and exercise of trunk stability in the people with spinal cord injury.
飛松 好子
1
Yoshiko Tobimatsu
1
1東北大学大学院医学系研究科障害科学専攻運動障害講座肢体不自由学分野
1Department of Rehabilitation Medicine for the People with Physical Disability, Graduate School of Tohoku University
キーワード:
脊髄損傷
,
体幹機能
,
座位バランス
,
車椅子
Keyword:
脊髄損傷
,
体幹機能
,
座位バランス
,
車椅子
pp.621-625
発行日 2002年7月10日
Published Date 2002/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552109805
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体幹機能
体幹の機能は,内臓器の保持と姿勢の保持である.体幹には脊椎があり,胸郭もあるために一見固いように思えるが,筋力がなければ座位で体幹を垂直に保つことはできない.体幹そのものの動きとしては,水平回旋,前後屈,側屈が考えられる.これらの機能は脊柱固有の動きとしても考えられるが,ヒトの運動を考えるうえでは骨盤や床面に対する動きとして考えたほうが実際的である.とりわけ脊髄損傷者の体幹機能と座位バランスを考える際には,車いす上座位における体幹機能が問題となるので,このように考えたほうがリハビリテーション上,有用である.そこで本稿では,床面に対する動き,骨盤に対する動きとして体幹の動きを考えることとする.
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