Japanese
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増大特集 リハビリテーションQ&A
Ⅰ リハビリテーションの原点
5.リハビリテーションのエビデンス
Evidence-based rehabilitation.
幸田 剣
1
,
梅本 安則
1
,
佐々木 裕介
1
,
中村 健
1
,
田島 文博
1
Ken Kouda
1
,
Yasunori Umemoto
1
,
Yusuke Sasaki
1
,
Takeshi Nakamura
1
,
Fumihiro Tajima
1
1和歌山県立医科大学リハビリテーション科
1Department of Rehabilitation Medicine Wakayama Medical University
キーワード:
エビデンス
,
運動療法
,
装具療法
,
急性期リハビリテーション
Keyword:
エビデンス
,
運動療法
,
装具療法
,
急性期リハビリテーション
pp.452-457
発行日 2012年5月10日
Published Date 2012/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552102469
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昨今,さまざまな疾患の治療ガイドラインや出版物のなかでevidence-based medicine(EBM;エビデンスに基づく医療)という言葉が頻繁に使われている.これは,科学的根拠に基づいて治療方針を決定することである.明らかな根拠に基づき,医療情報の妥当性や信頼性を十分ふまえたうえで確実な臨床判断を行うことを重要視する医療方法を意味する.その推奨の度合いは,研究方法によって決定されるエビデンスレベルと,勧告の強さであるグレードによって総合的に決定される(表1).
リハビリテーション医療においては,常に機能予後を見据えたうえで患者の最大限の利益と成果を与えるように考えなければならない.ある意味では,成果至上主義とも言える.本稿では,われわれがリハビリテーションの手段として行う運動療法や装具療法,急性期リハビリテーションの効果として,どのような効果が示されているか,エビデンスレベルが高いものを中心に取りあげて解説する.また,われわれが行った研究結果の一部を紹介し,どのようにエビデンスを示すかを述べる.
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