Japanese
English
特集 小児の運動器障害とリハビリテーション医学
5 小児期の運動器障害:脊椎障害—側弯症を中心として
Musculoskeletal Disorders in Pediatric Period : Scoliosis in Spinal Disorders
川上 紀明
1
Noriaki Kawakami
1
1国家公務員共済組合連合会名城病院整形外科・脊椎脊髄センター
キーワード:
側弯症
,
背部隆起
,
運動療法
,
装具療法
,
手術療法
Keyword:
側弯症
,
背部隆起
,
運動療法
,
装具療法
,
手術療法
pp.24-29
発行日 2018年1月18日
Published Date 2018/1/18
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要旨 1979年より運動器の中で唯一行われてきた側弯検診は,2016年より運動器検診の中に含まれて再出発した.側弯症は3次元的な脊柱変形(脊柱のねじれ)であるが,姿勢によるものと誤解されやすい.前屈テストで5°が指標となるが,これらの学校検診での事後措置には十分な配慮が必要である.側弯の発生原因の研究では多くの報告がされているが,いまだ原因は解明されていない.その自然経過は個々の症例により大変差があり,悪化しないものから高度に悪化し,生命にも影響を与えるものまでさまざまである.運動器検診による早期発見で運動療法,装具療法,手術療法など適切な治療法が選択でき,成人になって生じる問題点を少なくすることが可能となる.
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