連載 印象に残ったリハビリテーション事例
医療・教育機関の連携により不登校問題が解決した学童期アスペルガー症候群の1例
星山 伸夫
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1第2北総病院リハビリテーション科,こども発達支援室
キーワード:
アスペルガー症候群
,
不登校支援
,
連携会議
,
ICFモデル
Keyword:
アスペルガー症候群
,
不登校支援
,
連携会議
,
ICFモデル
pp.405-407
発行日 2012年4月10日
Published Date 2012/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552102452
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高機能広汎性発達障害(高機能自閉症,アスペルガー症候群;AS)と診断される子どもたちが急増している1).しかし発見・介入時期は早まっているものの,就学後まで見過ごされ学齢期になって発見されることも多い2).これらの子どもたちは,就学後の環境変化に適応しづらく,本来の症状である一次障害とは別に,「反抗する,怒りを爆発させる」といった二次障害3)を示すようになることがあり,そのために就学後に医療機関へ訪れることも稀でない.
筆者の勤務するリハビリテーション外来部門では教育機関との連携の必要性から“こども発達支援室”を設置し,学齢期の二次障害への対応にも取り組んでいる.筆者は発達臨床に携わるようになり20年が過ぎたが,院内療育業務に加えて,教育機関との連携業務を担っている.
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