連載 汎用IT機器とリハビリテーション
神経難病へのWiiリハビリテーション
川村 和之
1
,
有井 敬治
1
,
泰地 治男
2
,
三ツ井 貴夫
3
1国立病院機構徳島病院神経内科
2国立病院機構徳島病院リハビリテーション科
3国立病院機構徳島病院臨床研究部
キーワード:
Wii
,
バーチャルリアリティ
,
パーキンソン病
,
mentality-oriented rehabilitation
Keyword:
Wii
,
バーチャルリアリティ
,
パーキンソン病
,
mentality-oriented rehabilitation
pp.401-403
発行日 2012年4月10日
Published Date 2012/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552102451
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神経難病は,種々の運動障害,感覚障害および認知機能障害を呈する神経疾患である.治療としては,薬物療法に加えリハビリテーションが併用されるが,症状は年単位で緩徐に進行することが多い.
これまで,リハビリテーションでは,劣った機能を集中的に強化する「disability-oriented rehabilitation」が行われることが一般的であった.この方法は,交通外傷や脳卒中の急性期には極めて有効であるが,症状が年単位で進行する神経難病患者に対しては有効とは言えない面がある.すなわち,同患者が次第に衰えていく自分の運動機能を意識したとき,リハビリテーション開始当初の意欲を維持することは極めて困難となる.
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