Japanese
English
総説
脳卒中に用いる調節式足継手付き短下肢装具―病態に応じた調節法
Ankle foot orthosis with adjustable ankle joint for CVA hemiplegia:method of adjustment according to the pathological change.
渡邉 英夫
1
,
平山 史朗
1
,
島袋 公史
1
,
藤崎 拡憲
2
,
山城 勉
2
Hideo Watanabe
1
,
Shiro Hirayama
1
,
Satoshi Shimabukuro
1
,
Hironori Fujisaki
2
,
Tsutomu Yamashiro
2
1社会保険大牟田天領病院リハビリテーション科
2熊本託麻台病院リハビリテーション部
1Department of Rehabilitation, Shakaihoken Omutatenryo Hospital
2Department of Rehabilitation, Kumamoto Takumadai Hospital
キーワード:
脳卒中
,
短下肢装具
,
調節式足継手
,
調節法
,
適応
Keyword:
脳卒中
,
短下肢装具
,
調節式足継手
,
調節法
,
適応
pp.389-395
発行日 2012年4月10日
Published Date 2012/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552102448
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
- サイト内被引用 Cited by
要旨:脳卒中に用いる短下肢装具のなかで,調節式足継手付き短下肢装具が増加している.しかし,病態の変化に対し足継手をどのように調節したらよいかの明らかな指針は未だないと考えている.それは脳卒中の病態が多様であること,それぞれの装具の足継手に機能的な特徴があることなどによると思われる.今回は,固定,遊動,制限,制動,補助の足継手の機能で,脳卒中の短下肢装具として有用な機能の組み合わせを5種類と考えて,それぞれの適応病態を考えた.さらに,現在わが国で使われている主な調節式足継手付き短下肢装具を6つのカテゴリーに分類した.早期歩行訓練での調節式足継手付き短下肢装具の選択法は,平行棒内の起立,歩行の態様より判断し,足継手の望ましい機能について述べた.さらに,病態の変化に応じた足継手の調節法,本装具装着での歩行に問題点を発見した場合の対処法として足継手をどのように調節したらよいかについて言及した.
Copyright © 2012, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.