Japanese
English
特集 装具―最先端と臨床
脳卒中の下肢装具
Lower extremity orthosis for stroke patients.
大田 哲生
1
Tetsuo Ota
1
1旭川医科大学病院リハビリテーション科
1Department of Physical Medicine & Rehabilitation, Asahikawa Medical University
キーワード:
脳卒中
,
長下肢装具
,
短下肢装具
Keyword:
脳卒中
,
長下肢装具
,
短下肢装具
pp.1285-1290
発行日 2012年10月10日
Published Date 2012/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552103694
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はじめに
一般的に下肢装具の効果には可動域制限,運動の抵抗,運動の援助,矯正などが挙げられており,その使用には立脚相の安定,遊脚相におけるクリアランスの確保,異常肢位矯正などの利点があるものの,正常運動の制限が欠点として挙げられている1).装具に限らず各種治療法にはそれぞれ長所・短所があり,治療上,長所が短所を上回ると考えられれば積極的にその治療法を用いるべきと思われる.脳卒中患者では早期から適切な下肢装具を使用することで立位の安定,歩行能力の改善などが図れることが多く,機能改善の観点から治療用の装具として下肢装具を検討すべきである.本稿では脳卒中患者における長下肢装具(knee-ankle-foot orthosis;KAFO)および短下肢装具(anke-foot orthosis;AFO)の使用に対する考え方について述べる.
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