Japanese
English
実践報告
橈骨神経麻痺に対する動的即席装具の考案
Device of the dynamic quick-made orthosis for radial nerve paralysis
宮本 忠司
1
,
平山 史朗
2
,
島袋 公史
2
,
大串 幹
3
,
渡邉 英夫
2
Tadashi Miyamoto
1
,
Shiro Hirayama
2
,
Satoshi Shimabukuro
2
,
Miki Ohgushi
3
,
Hideo Watanabe
2
1熊本大学医学部附属病院
2社会保険大牟田天領病院
3兵庫県立リハビリテーション中央病院
キーワード:
橈骨神経麻痺
,
即席装具
,
可撓性プラスチックキャスト
Keyword:
橈骨神経麻痺
,
即席装具
,
可撓性プラスチックキャスト
pp.353-357
発行日 2017年4月15日
Published Date 2017/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001200893
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Abstract:橈骨神経麻痺では下垂手となるため著しい手の機能障害をきたす.装具療法は重要な治療手段の一つであるが,従前からの静的および動的装具は日常生活や仕事上での使用に不便さがあった.
末梢神経障害に対する装具は,原則として動的機能のものが,機能性,実用性においても重要であるため,可撓性プラスチックキャストを用いた即席装具を臨床応用してきたが,今回は橈骨神経麻痺に対する動的即席装具を改良し,ポリプロピレンで加工した手継手,指継手を付けたことで,従来のたわみ位置が関節運動軸に近づき,使用感が改善した.また,継手はヒートガンで曲げることができるので,回復経過に応じて麻痺筋に対する補助の調整が可能となった.外見も悪くないため,本装具は日常生活での使用にも適しているものと考えられる.
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