Japanese
English
研究と報告
短下肢装具に対するプラスチック足継手の試作
Ankle Foot Orthosis with Newly Developed Plastic Ankle Joint.
渡辺 英夫
1
,
尾方 克巳
1
,
天野 敏夫
1
,
岡部 とし子
2
,
徳田 明見
3
,
徳田 章三
3
Hideo Watanabe
1
,
Katsumi Ogata
1
,
Toshio Amano
1
,
Toshiko Okabe
2
,
Akemi Tokuda
3
,
Syozo Tokuda
3
1熊本大学医学部整形外科
2熊本大学附属病院理学療法部
3徳田義肢装具センター
1Department of Orthopaedic Surgery, Kumamoto University Medical School.
2Department of Physical Therapy, Kumamoto University Hospital.
3Tokuda Prosthetic and Orthotic Center.
キーワード:
プラスチック足継手
,
即席装具(仮称)
Keyword:
プラスチック足継手
,
即席装具(仮称)
pp.835-840
発行日 1978年11月10日
Published Date 1978/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552104070
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はじめに
1967年,Simons1)が“plastic short leg brace fabrication”の論文を発表して以来,プラスチック短下肢装具が急速に増加して来ている.これらのほとんどは後面に支柱のあるposterior leaf spring typeである.しかし,この型では足の内反・外反変形に対して矯正力が弱いこと,また背屈・底屈に際してプラスチックの屈曲する部が解剖学的距腿関節軸から,かけ離れていること,さらに背屈と底屈の調節性が悪いことなどの問題点がある.したがってやむを得ず2本支柱付の金属製足継手を持った従来型の短下肢装具を処方することが少なくなかった.
われわれはブラスチックの持つ軽量性,無雑音性,X線透過性,外見の良さ,などを生かし,同時に金属足継手と類似の機能を持つものを開発したいとの考えより,2,3のプラスチック足継手を試作した.
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