Japanese
English
調査
生物学的製剤使用中の関節リウマチ患者における上肢の誤用・過用の実態とリハビリテーション介入の効果
Management of misuse and overwork in rheumatoid arthritis during biologic therapies.
永原 詩乃
1
,
島田 有加
1
,
松下 功
2
,
元村 拓
2
,
関 英子
2
,
木村 友厚
2
Shino Nagahara
1
,
Yuka Shimada
1
,
Isao Matsushita
2
,
Hiraku Motomura
2
,
Eiko Seki
2
,
Tomoatsu Kimura
2
1富山大学附属病院リハビリテーション部
2富山大学整形外科学教室
1Department of Rehabilitation Medicine, Toyama University Hospital
2Department of Orthopaedic Surgery, Faculty of Medicine, University of Toyama
キーワード:
関節リウマチ
,
生物学的製剤
,
誤用
,
過用
Keyword:
関節リウマチ
,
生物学的製剤
,
誤用
,
過用
pp.275-279
発行日 2012年3月10日
Published Date 2012/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552102410
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要旨:〔目的〕生物学的製剤によりRAの疾患活動性が低下した後,関節の誤用や過用が原因で上肢の関節症状が再燃した症例を認めた.その実態を調査し,リハビリテーション介入の効果を調査検討した.〔対象・方法〕生物学的製剤使用後,関節症状が再燃した15例を対象とした.疾患活動性や疼痛,ADLの動作方法,生活状況,疾患理解度などを調査し,生活指導などのリハビリテーション介入を行い,前方視的にその効果を検討した.〔結果〕疾患理解に乏しい症例が多く,誤用(8例),過用(4例),両者(3例)により,関節症状を悪化させていた.個々へのリハビリテーション介入の結果,VAS,DAS28,HAQにおいて改善した症例を認めた.〔結語〕基礎療法やリハビリテーション介入が不十分であれば,誤用や過用による二次的障害を招く可能性があり,薬物療法が進歩する時期こそトータルマネージメントが重要である.
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