特集 いま知っておきたい! 内科最新トピックス
第4章 膠原病・リウマチ・アレルギー
関節リウマチ:生物学的製剤の選び方と使い方
田中 榮一
1
1東京女子医科大学医学部膠原病リウマチ内科学講座
キーワード:
関節リウマチ
,
生物学的製剤
,
TNFα阻害薬
,
IL-6阻害薬
,
T細胞選択的共刺激調節薬
Keyword:
関節リウマチ
,
生物学的製剤
,
TNFα阻害薬
,
IL-6阻害薬
,
T細胞選択的共刺激調節薬
pp.468-472
発行日 2020年9月1日
Published Date 2020/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika126_468
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Summary
・関節リウマチ(RA)の治療はサイトカインを標的とする生物学的製剤により大きく発展した.
・methotrexate(MTX)などによる既存の抗リウマチ薬治療で十分にRAの病勢のコントロールができない場合に,生物学的製剤導入の適応となる.
・生物学的製剤のうちTNFα阻害薬,IL-6阻害薬,T細胞選択的共刺激調節薬ではいずれも,RA患者における臨床症状の改善,骨関節破壊の抑制,身体機能の改善が証明されている.
・すべての生物学的製剤に共通する点として,早期例,他の生物学的製剤未使用例,MTX併用例で有効性は高いとされる.
・生物学的製剤の安全性では,感染症が問題であり,ハイリスク症例に対する投与には注意を要する.
・生物学的製剤は非常に高額であり,患者負担のみならず,社会的な負担も大きい.
© Nankodo Co., Ltd., 2020