発行日 2010年2月1日
Published Date 2010/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2010118220
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症例1:64歳男。6年前に関節リウマチ(RA)を発症し、プレドニゾロンなどの薬物治療を行うもCRPは3~6mg/dlと高い疾患活動性を示し、DAS28は5.70であったため、生物学的製剤を導入した。インフリキシマブ(IFX)3mg/kgは当初有効であったが、投与間隔延長に伴って無効となり、次いでエタネルセプト(ETA)50mg/週、トシリズマブ(TCZ)8mg/kgへのスイッチングを順次行ったが効果はみられなかった。右下腿に難治性潰瘍が生じたため一時休止し、アダリムマブ(AD)40mg/2週で再開したところ、3ヵ月後にはCRP 1.1mg/dl、DAS28 3.25と低下した。症例2:62歳男。2年前にRAを発症し、薬物治療を行うもCRPは4.2mg/dl、DAS28は7.28で、生物学的製剤導入となった。IFXは当初有効であったが、14週後には無効となり、ETA、次いでTCZへのスイッチングを行ったが効果なく、血圧低下を伴う投与時反応のため中止した。その後、CRPが8.2mg/dlと上昇したためADを導入したところ、3ヵ月後にはCRP 1.5mg/dl、DAS28 5.44と低下した。
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