特集 どこでもみれる?—コモンディジーズとしての感染症アップデート
ブレイクスルーと感染症
関節リウマチに対する生物学的製剤と感染症
山室 亮介
1
,
萩野 昇
1
1帝京大学ちば総合医療センター血液・リウマチ内科
キーワード:
関節リウマチ
,
生物学的製剤
,
TNF
,
IL-6
,
CTLA
Keyword:
関節リウマチ
,
生物学的製剤
,
TNF
,
IL-6
,
CTLA
pp.544-548
発行日 2024年3月10日
Published Date 2024/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402229477
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Point
◎関節リウマチにおける生物学的製剤にはモノクローナル抗体と融合蛋白製剤がある.
◎モノクローナル抗体の主な標的はTNF-αとIL-6受容体,融合蛋白製剤は組換え部分がTNF受容体およびCTLA-4である.
◎生物学的製剤使用中の患者の診察においては進行した感染症が存在していても症状は軽度にみえることがあるので,毎回の外来で詳細な病歴聴取と身体診察を行うことが重要である.
◎一般細菌以外における留意点としてTNF阻害薬は抗酸菌をはじめとする細胞内寄生菌の感染,抗IL-6受容体抗体では消化管穿孔のリスクが高いことが挙げられる.
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