連載 印象に残ったリハビリテーション事例
転換性障害による左下肢麻痺を克服して看護師の道へ
松本 朋子
1
1和歌山労災病院リハビリテーション科
キーワード:
転換性障害
,
下肢麻痺
,
装具
,
社会復帰
Keyword:
転換性障害
,
下肢麻痺
,
装具
,
社会復帰
pp.1219-1221
発行日 2011年12月10日
Published Date 2011/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552102311
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四肢麻痺から長下肢装具・松葉杖歩行へ
彼女との最初の出会いは20年近く前のことです.当時24歳の彼女は,W医科大学の内科に痙攣発作と意識障害で入院し,まるでlocked-in症候群のような状態でリハビリテーション目的に紹介され,ベッドサイドへ往診したのが始まりでした.そのころ私は整形外科に所属し,リハビリテーションを担当しはじめたところでした.
少し前,1993年(23歳時)に左足背部蜂窩織炎の診断で他病院に入院して治療を受けた時の対応で医療不信になったらしい(詳細は不明)のですが,左下肢麻痺となり,他病院からの紹介で京都市内の病院を受診し,転換性障害と診断されていました.
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