Japanese
English
臨床経験
破壊性脊椎関節症により下肢麻痺症状を呈した1症例
A Case of Destructive Spondyloarthropathy Causing Paraplesia
小島 利協
1
,
今村 清彦
1
,
江畑 功
1
,
大沢 俊和
1
,
榎本 晃
1
,
安原 義昌
1
Toshikyo Kojima
1
1横須賀共済病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Yokosuka Kyousai Hospital
キーワード:
破壊性脊椎関節症
,
destructive spondyloarthropathy
,
下肢麻痺
,
paraplesia
,
アミロイドーシス
,
amyloidosis
,
椎弓切除術
,
laminectomy
Keyword:
破壊性脊椎関節症
,
destructive spondyloarthropathy
,
下肢麻痺
,
paraplesia
,
アミロイドーシス
,
amyloidosis
,
椎弓切除術
,
laminectomy
pp.863-866
発行日 1993年7月25日
Published Date 1993/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408901164
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抄録:長期透析患者に合併した破壊性脊椎関節症(以下DSAと略す)による高度脊柱管狭窄により,下肢麻痺症状を呈した症例を経験した.胸椎および腰椎の2カ所で脊柱管狭窄所見を認め,下肢麻痺症状を呈し,手術的治療により良好な麻痺症状の改善が得られた.病理組織像では,変性した黄靱帯,棘間靱帯,椎間板にアミロイドの沈着を認めた.DSAは,1984年にKuntzらが血液透析患者の特異な脊椎合併症として報告して以来,本邦においても種々の報告がなされてきた,ほとんどの症例は保存療法で対応でき,手術療法の報告例は少ない.本例のように2カ所で脊柱管狭窄所見を認め,下肢麻痺症状を呈した症例の報告はみられない.
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