Japanese
English
紹介
中途視覚障害者の雇用継続を目指す取り組み―「中途視覚障害者の雇用継続を考え・行動する集会」報告
Approach for keeping job of people with adventitious visual impairment;short report of Osaka Action for PAVI.
辰巳 佳寿恵
1
,
津田 諭
2
,
山崎 秀樹
3
,
山縣 浩
4
,
竹田 幸代
5
Kazue Tatsumi
1
,
Satoru Tsuda
2
,
Hideki Yamazaki
3
,
Hiroshi Yamagata
4
,
Sachiyo Takeda
5
1大阪体育大学健康福祉学部
2社会福祉法人日本ライトハウス職業訓練部
3大阪電気通信産業合同労働組合
4NPO法人アイサポート仙台
5きんきビジョンサポート
1Osaka University of Health and Sports Sciences
2Vocational Training Course, Welfare Center for the Blind Nippon Light House
3Amalgamated Union Osaka Dentuugoudourouso
4Non Profit Organization Eye Support Sendai
5Kinki Vision Support
キーワード:
中途視覚障害者
,
労働
,
雇用継続
,
連携
Keyword:
中途視覚障害者
,
労働
,
雇用継続
,
連携
pp.1001-1004
発行日 2011年10月10日
Published Date 2011/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552102248
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
「中途視覚障害者の雇用継続を考え・行動する集会」開催の背景
1990年代は,いわゆる三療と呼ばれる仕事(按摩・針・灸師)が視覚障害者の生計を支える職業として機能していた.リハビリテーションによって三療の資格をとれば,開業の道も開かれていた.また,コンピュータープログラマーや電話交換手としての就職も期待することが可能で,リハビリテーション終了後の未来がみえた時代であったと言える.
しかし現在では,晴眼者が三療の職域に進出し,視覚障害者の従事者数を上回るに至った1).また,コンピューター分野では,業務体系が,キーボードによる文字列の操作から,視覚的なグラフィックインターフェイス(Windowsなど)に移行した.さらに電話交換手の分野では,ダイヤルインで直接各部署に電話がつながるよう,企業内の合理化が進んだ.その結果,これらの職種に対する需要が激減した.つまり,最近5~6年の間に視覚障害者の職域は大幅に狭まり,中途視覚障害者のリハビリテーションにおける最大の問題が,就労・雇用問題に移り変わったのである.
Copyright © 2011, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.