Siesta
中途視覚障害者リハビリテーション外来
M.O.
pp.48
発行日 1994年10月30日
Published Date 1994/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410904021
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「失明の告知」は時と場合により「死の宣告」ともなり,自殺への悲劇を招きかねない。眼科医たるものは,この場面を避けて通ることはできない。ここに患者に適切なアフターケアのアドバイスが必要不可欠となる。
本邦の視覚障害者の70〜80%は,糖尿病網膜症が原因のトップを占める,人生の途中で視力を失ったいわゆる中途視覚障害者である。網膜症による失明者のなかには,インスリン注射や血液透析などの医療管理を必要とする人が多い。本邦では医療管理をうけながら,生活訓練や職を身につけるためのリハビリテーションを同時に行える更生施設はほとんどないのが現状である。
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