Japanese
English
講座 磁気刺激の臨床応用・第1回【新連載】
現状と課題
Transcranial magnetic stimulation:current trends and issues.
武智 詩子
1
,
魚住 武則
1
,
辻 貞俊
1
Utako Takechi
1
,
Takenori Uozumi
1
,
Sadatoshi Tsuji
1
1産業医科大学神経内科学教室
1Department of Neurology, University of Occupational and Environmental Health
キーワード:
経頭蓋磁気刺激法(transcranial magnetic stimulation;TMS)
Keyword:
経頭蓋磁気刺激法(transcranial magnetic stimulation;TMS)
pp.867-872
発行日 2011年9月10日
Published Date 2011/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552102202
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はじめに
経頭蓋磁気刺激法(transcranial magnetic stimulation;TMS)は,痛みなく脳を刺激し,四肢の筋肉から運動誘発電位(motor evoked potential;MEP)を記録できるため,中枢神経の運動系の非侵襲的検査として広く臨床応用されている.現在ではルーチン検査としてMEP検査が行われるだけではく,運動野の興奮性や抑制性を推測するための方法も試みられ,さまざまな脳機能評価に応用されている.また連続磁気刺激法が開発され,精神神経疾患への治療に用いられるようになった.本稿では磁気刺激臨床応用における現状および安全性を中心に述べる.
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