Japanese
English
特集 慢性疼痛へのアプローチ
腰下肢痛に対する脊髄刺激療法
Spinal cord stimulation for intractable pain of lumbar and lower limbs.
平田 好文
1
,
村上 雅二
1
,
倉津 純一
2
,
辻 重喜
3
Yoshifumi Hirata
1
,
Masaji Murakami
1
,
Jun-ichi Kuratsu
2
,
Shigeki Tsuji
3
1熊本託麻台病院脳神経外科
2熊本大学脳神経外科
3にしくまもと病院麻酔科
1Department of Neurosurgrey, Kumamoto Takumadai Hospital
2Department of Neurosurgrey, Kumamoto University Medical School
3Department of Anesthesiology, Nishi Kumamoto Hospital
キーワード:
慢性難治性疼痛
,
脊髄刺激療法
,
腰下肢痛
Keyword:
慢性難治性疼痛
,
脊髄刺激療法
,
腰下肢痛
pp.751-757
発行日 2011年8月10日
Published Date 2011/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552102164
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はじめに
1992年,慢性難治性疼痛に対する脊髄刺激療法(spinal cord stimulation;SCS)がわが国で保険適用として認められ,1993年より4極リードを用いたsingle channelのItrel 3®,2006年にはdual channelのSynergy Ⅴ®の植込型が導入され,2010年には8極リードを用いたPrime advanced®が出現し,SCSは新しい時代を迎えようとしている.
われわれは,1990年にExtrel®を用いたSCSを施行して以来,21年間で202例のSCSを行っており,腰下肢痛に対して69例のSCS症例を経験している.腰下肢痛は慢性疼痛のなかでも最も頻度が多く,原因疾患も多彩であり,疼痛管理も困難なことが少なくない.これまでのSCSシステムと新しい時代のSCSシステムを比較しながら,腰下肢痛に対するSCSの適応と手術計画・手技と効果について検討する.
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