Japanese
English
特集 脊髄ニューロモデュレーションの現状
慢性疼痛に対する頸髄の脊髄刺激療法
Cervical Spinal Cord Stimulation for the Management of Chronic Pain
笹森 徹
1
Toru SASAMORI
1
1札幌麻生脳神経外科病院
1Sapporo Azabu Neurosurgical Hospital
キーワード:
慢性疼痛
,
chronic pain
,
脊髄刺激療法
,
spinal cord stimulation
,
頸髄
,
cervical spinal cord
Keyword:
慢性疼痛
,
chronic pain
,
脊髄刺激療法
,
spinal cord stimulation
,
頸髄
,
cervical spinal cord
pp.21-26
発行日 2018年1月25日
Published Date 2018/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5002200774
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はじめに
頸髄脊髄刺激療法(spinal cord stimulation:SCS)に関する報告は,胸腰髄SCSと比べ少ない.胸腰髄SCSについては,すでに複数のランダム化比較試験の結果が報告され,高いエビデンスレベルでその有効性と安全性が示されてきた9,11).一方,頸髄SCSについては,これまで症例報告やケースシリーズのみで,その効果が論じられてきた3,13).しかし,近年,頸髄SCSに関する多施設共同前向き研究の結果やシステマティックレビューから,胸腰髄SCSと遜色ない治療効果,安全性が示されている5).本稿では,頸髄SCSの治療対象となる症状・原疾患,手術方法,治療効果,合併症について,自験例を交えて解説する.
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