Japanese
English
短報
運動器疾患のない高齢男性患者における立ち上がり動作能力と歩行速度の関連
The relationship between ability to rise from a seat and gait speed in the elderly male patients.
大森 圭貢
1
,
下田 志摩
2
,
横山 有里
1
,
岡田 一馬
1
,
山川 梨絵
1
,
上甲 博美
1
,
小野 順也
1
,
立石 真純
1
,
笠原 酉介
1
,
清水 良祐
1
,
笹 益雄
1
Yoshitsugu Omori
1
,
Shima Shimoda
2
,
Yuri Yokoyama
1
,
Kazuma Okada
1
,
Rie Yamakawa
1
,
Hiromi Joko
1
,
Junya Ono
1
,
Masumi Tateishi
1
,
Yusuke Kasahara
1
,
Ryosuke Shimizu
1
,
Masuo Sasa
1
1聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院リハビリテーション部
2聖マリアンナ医科大学病院リハビリテーション部
1Department of Rehabilitation, St Marianna University School of Medicine, Yokohama City Seibu Hospital
2Department of Rehabilitation, St Marianna University School of Medicine
キーワード:
高齢男性患者
,
立ち上がり動作能力
,
歩行速度
Keyword:
高齢男性患者
,
立ち上がり動作能力
,
歩行速度
pp.973-976
発行日 2010年10月10日
Published Date 2010/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552101874
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要旨:〔目的〕本研究の目的は,運動器疾患のない高齢男性患者の立ち上がり動作能力と歩行速度の関連を検討することである.〔対象〕対象は,測定の趣旨を説明し,同意を得た65歳以上の男性患者136名(年齢の中央値75.0歳)であった.〔方法〕立ち上がり動作能力は,手を用いずに座面高各20cm,30cm,40cm台からの立ち上がり可能な最も低い座面高によって,20cm可能群,30cm可能群,40cm可能群,不可能群の4群に分けた.歩行速度は10m最大歩行速度を測定し,1.0m/sec以上の者と未満の者に分けた.〔結果〕不可能群は1.0m/sec以上の者の割合が他の3群に比べて有意に低く,1.0m/sec以上の者の存在率は0.08であった.20cm可能群の1.0m/sec以上の者の存在率は0.98であった.〔結論〕立ち上がり動作能力は歩行速度と関連し,40cm台から立ち上がりが不可能な者は1.0m/sec以上の速度での歩行が困難な可能性が高い.一方,20cm台から立ち上がり可能な者は1.0m/sec以上の歩行速度を有する可能性が高い.
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