Japanese
English
特集 歩行障害にどう対応するか
歩行速度の向上
Therapeutic framework for increasing the gait speed
大畑 光司
1
Koji Ohata
1
1京都大学大学院医学研究科人間健康科学系専攻
1Human Health Sciences, Graduate school of Medicine, Kyoto University
キーワード:
歩行速度
,
推進力
,
脳卒中後片麻痺
,
日常生活機能
,
歩行再建
Keyword:
歩行速度
,
推進力
,
脳卒中後片麻痺
,
日常生活機能
,
歩行再建
pp.325-329
発行日 2020年4月10日
Published Date 2020/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552201919
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はじめに
リハビリテーション医療の大きな目標の1つに,歩行機能の改善がある.しかし,単に歩行機能といっても,安定性,効率性,耐久性,汎用性などさまざまな視点が存在するため,歩行のどの点に着目するかは意見の分かれるところである.多くの疾患で最も注目されやすい歩行機能の1つとして歩行速度があるが,リハビリテーションの臨床現場では早く歩けることよりも安定して歩けることのほうが重要であると考えられることも多い.したがって,歩行速度の向上を目指すことについての意義を再確認し,速度に関連する障害因子や歩行運動の特徴を知っておく必要があると考えられる.その上で,歩行速度を改善するために求められる要素とそのトレーニングについて整理したい.
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