Japanese
English
調査
子どもを障害者乗馬療育に参加させている親の抱く期待と満足度
Parental expectation and satisfaction of the handicapped child who is participating in horse back riding.
慶野 宏臣
1
,
伴野 友美
2
,
美和 千尋
2
,
田上 和宏
1
,
田上 美佐
1
,
慶野 裕美
3
Hiroomi Keino
1
,
Tomomi Banno
2
,
Chihiro Miwa
2
,
Kazuhiro Tanoue
1
,
Misa Tanoue
1
,
Hiromi Keino
3
1障害者乗馬レモンクラブ
2名古屋大学医学部保健学科
3愛知県心身障害者コロニー発達障害研究所
1Lemon Club;Horseback Riding for Handicapped Children
2Nagoya University, School of Health Sciences
3Institute for Developmental Research, Aichi Human Service Center
キーワード:
障害者乗馬
,
広汎性発達障害児
,
脳性麻痺児
,
アンケート調査
,
親の期待
Keyword:
障害者乗馬
,
広汎性発達障害児
,
脳性麻痺児
,
アンケート調査
,
親の期待
pp.977-982
発行日 2010年10月10日
Published Date 2010/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552101875
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要旨:子どもを障害者乗馬療育に参加させている親を対象として,療育への期待と満足度について調査を行った.子どもたちは,広汎性発達障害児が23名,脳性麻痺児が10名,その他の障害児が12名である.質問紙では,「入会にあたっての期待」がどれほど満たされたか,乗馬活動することで現れた「予想していなかった変化」は何であるかについて設問した.さらに,達成予測も含めて,「今後何を期待するか」の記入を依頼した.入会の期待について,70%の親は満足していると回答し,不満足,もしくはやや不満足とした回答はなかった.広汎性発達障害児が中学2年生になって言葉がでるようになったなど,入会時に予想していなかった変化が起こっていることも多数記載されていた.子どもに顕著な変化がみられたことから,親たちは,今後も障害者乗馬療育を続けると子どもたちにさらなる成長・発達が起こってくると,確信に近い期待をもつようになっていた.
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