Japanese
English
特集 各種疾患におけるリハビリテーションのエビデンス
呼吸器疾患
Rehabilitation for patients with respiratory diseases.
黒澤 一
1,2
Hajime Kurosawa
1,2
1東北大学環境・安全推進センター
2東北大学大学院医学系研究科産業医学分野
1Center for Environmental Conservation and Research Safety, Tohoku University
2Department of Occupational Health, Tohoku University School of Medicine
キーワード:
運動療法
,
自己管理教育
,
ガイドライン
,
慢性閉塞性肺疾患
,
栄養
Keyword:
運動療法
,
自己管理教育
,
ガイドライン
,
慢性閉塞性肺疾患
,
栄養
pp.843-848
発行日 2010年9月10日
Published Date 2010/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552101849
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はじめに
呼吸リハビリテーションは運動療法,自己管理教育,心理社会的および栄養介入を含んだ,医療職種横断的な総合アプローチである.すでに世界的に標準的で不可欠な治療手段として認識されており,エビデンスに基づくガイドラインが出され,改訂が続けられている.呼吸リハビリテーションはCOPD(慢性閉塞性肺疾患)とともに発展したといっても過言ではない.エビデンスに準拠する論文の多くが,未だCOPDに関するものが中心となっているのが現状であるが,それらは徐々に慢性呼吸器疾患一般にもあてはまるものと考えられるようになってきている.
本稿では,いくつかのポイントにしぼり,呼吸リハビリテーションに関するエビデンスについて論じたい.なお,一般には包括的呼吸リハビリテーションと呼ばれることもあるが,リハビリテーションは本来包括的なアプローチである.本稿ではあえて「包括的」の言葉を冠さなかった.
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