Japanese
English
特集 各種疾患におけるリハビリテーションのエビデンス
末梢動脈疾患
Peripheral artery diseases.
坂本 親宣
1
Chikanori Sakamoto
1
1東筑紫学園専門学校九州リハビリテーション大学校理学療法学科
1Department of Physical Therapy, Kyushu Rehabilitation College
キーワード:
末梢動脈疾患
,
閉塞性血栓血管炎
,
閉塞性動脈硬化症
,
間欠性跛行
,
足関節上腕血圧比
Keyword:
末梢動脈疾患
,
閉塞性血栓血管炎
,
閉塞性動脈硬化症
,
間欠性跛行
,
足関節上腕血圧比
pp.836-842
発行日 2010年9月10日
Published Date 2010/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552101848
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はじめに
末梢動脈疾患(peripheral artery diseases;PAD)とは,末梢の動脈疾患の総称であり,そのなかにはリハビリテーション科で診療の対象となる頻度の高い閉塞性動脈硬化症と閉塞性血栓血管炎(Büerger病)がある(表11)).
PADを有する症例に対してリハビリテーションを行うに当たっては,症状を十分に考慮したプログラムを立案することが必要であり,局所的ならびに全身的なリスク管理が非常に重要であるために,診療の総合的ガイドラインの国際的標準化を目標として,2000年にTASC(Trans-Atlantic Inter-Society Consensus)for the management of PAD2)が欧米で発表された.その後,2007年にTASCⅡ3)として改訂され,医師のみならずPAD診療に携わる職種で広く活用されている.ところが,PADに対して現在行われているリハビリテーションのすべてがエビデンスに基づいているとは言えず,今後のさらなる検証が必要とされる.
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