Japanese
English
講座 運動学習理論・2
運動学習からみた装具―麻痺疾患の歩行練習において
Orthosis from the viewpoint of motor learning in walking exercise of paralytic patients.
才藤 栄一
1
,
横田 元実
2
,
大塚 圭
2
,
金田 嘉清
2
Eiichi Saitoh
1
,
Motomi Yokota
2
,
Kei Ohtsuka
2
,
Yoshikiyo Kanada
2
1藤田保健衛生大学医学部リハビリテーション医学Ⅰ講座
2藤田保健衛生大学医療科学部リハビリテーション学科
1Department of Rehabilitation Medicine Ⅰ, School of Medicine, Fujita Health University
2Faculty of Rehabilitation, School of Health Sciences, Fujita Health University
キーワード:
運動学習
,
装具療法
,
転移性
,
難易度
,
歩行練習
Keyword:
運動学習
,
装具療法
,
転移性
,
難易度
,
歩行練習
pp.545-550
発行日 2010年6月10日
Published Date 2010/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552101788
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はじめに
リハビリテーション治療において装具の役割は大きい.本稿では,麻痺疾患の歩行練習における装具の役割を運動学習という文脈で考察する.
運動学習を理解すれば,麻痺疾患の歩行練習における「治療用」装具の意味合いが分かる.転移性,難易度がキーワードとなる.装具は,自由度制約を通し,転移性を確保しながら運動を単純化することで難易度調整を行い,課題を適切なものとし,運動学習過程をスムースにする.
まず,運動学習という概念の概要について装具に関わる部分を中心に解説し,その後,装具の機能を自由度制約という概念を用いて説明する.次いで,運動学習からみた装具の使用について述べ,最後に,最近の運動学習の概念の展開について触れる.
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