Japanese
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特集 国際生活機能分類(ICF)の現況と問題点
職業領域における活用
Updates and current issues on applicability of ICF:in the domains of employment and work.
春名 由一郎
1
Yuichiro Haruna
1
1独立行政法人高齢・障害者雇用支援機構障害者職業総合センター
1National Institute of Vocational Rehabilitation
キーワード:
リカバリー
,
地域連携
,
共通言語
,
合理的配慮
,
職業的障害
Keyword:
リカバリー
,
地域連携
,
共通言語
,
合理的配慮
,
職業的障害
pp.220-226
発行日 2009年3月10日
Published Date 2009/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552101462
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はじめに
国際生活機能分類(ICF)は「生活機能」の分類であるが,従来,障害や疾患のある人の職業「生活」は,「最終ゴール」のような抽象的扱いを受けやすく,個別の認識も「職業能力」,「職業準備性」などの単純なものになることが多かった.
しかし,最近では,障害や疾患のある人の自立・就労ニーズに対応するための個別支援が活発化し,職場や地域における個別的,具体的な「生活機能」を把握する必要性が高まってきている.就労支援は,労働分野を超え,本人の自己管理,企業の雇用管理などの取り組み,保健,医療,福祉,教育等の専門分野を超えた連携が活発であるため,共通言語の必要性も高まっている.
そこで本稿では,ICFを職業領域における「生活機能」の共通言語として活用する具体例と,今後の活用における課題を整理した.
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