Japanese
English
調査
大腿骨頸部骨折・偽関節患者のリハビリテーション帰結
Rehabilitation outcome of femoral neck non unions.
森永 伊昭
1
,
宮本 誠一
2
,
安田 肇
2
,
相馬 裕
1
,
家永 敏樹
1
,
木村 宗一郎
1
,
木村 政一
1
Yoshiaki Morinaga
1
,
Seiichi Miyamoto
2
,
Hajime Yasuda
2
,
Hiroshi Souma
1
,
Toshiki Ienaga
1
,
Souichirou Kimura
1
,
Masaichi Kimura
1
1津軽保健生活協同組合健生病院整形外科
2津軽保健生活協同組合健生病院内科
1Department of Orthopedic Surgery, Tsugaru Hoken Medical COOP Kensei Hospital
2Department of Internal Medicine, Tsugaru Hoken Medical COOP Kensei Hospital
キーワード:
大腿骨頸部偽関節
,
保存的治療
,
リハビリテーション帰結
Keyword:
大腿骨頸部偽関節
,
保存的治療
,
リハビリテーション帰結
pp.60-64
発行日 2009年1月10日
Published Date 2009/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552101426
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要旨:受傷前独歩または修正歩行ができた大腿骨頸部骨折61例中,54例は骨接合術・人工骨頭置換術を受け,GardenⅠ・Ⅱ型2例は保存的治療で骨癒合し,GardenⅢ・Ⅳ型5例は手術を受けずに偽関節となった.偽関節群のリハビリテーション帰結を検討した.偽関節群の回復期リハビリテーション病棟入棟時,および退院時運動FIMは,その他の群と比べ有意に低いが,FIM利得には差がなかった.退院時の移動FIM中央値は偽関節群4,その他群6,歩行FIM中央値は偽関節群1,その他群6で,偽関節群では歩行自立は1例のみであった.偽関節4例は自宅に退院した.頸部骨折には早期手術・早期リハビリテーションが必要だが,不同意やハイリスク合併症のために手術を断念する例もある.高齢者偽関節例では,運動効率の著しい低下,疼痛による意欲低下が生じ,予備力が少ないことと相俟って歩行自立に至ることはまれであるが,積極的リハビリテーションはADLとQOLを改善し,介護量を軽減し,家庭復帰の可能性を高める.
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