Japanese
English
調査
くも膜下出血急性期の転帰・入院日数に影響を及ぼす因子の検討
Factors influenced outcome and length of stay in patient with early stage of subarachnoid hemorrhage.
伊藤 郁乃
1
,
藤谷 順子
2
,
石塚 直樹
3
Ikuno Ito
1
,
Junko Fujitani
2
,
Naoki Ishizuka
3
1国立病院機構東京病院リハビリテーション科
2国立国際医療センターリハビリテーション科
3国立国際医療センター研究所予防疫学研究室
1Department of Rehabilitation Medicine, National Organization of Tokyo Hospital
2Department of Rehabilitation Medicine, International Medical Center of Japan
3Division of Preventive Medicine, Research Institute International Medical Center of Japan
キーワード:
くも膜下出血
,
入院日数
,
転帰
,
後方視的調査
Keyword:
くも膜下出血
,
入院日数
,
転帰
,
後方視的調査
pp.65-70
発行日 2009年1月10日
Published Date 2009/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552101427
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要旨:〔目的〕くも膜下出血急性期診療の臨床的特徴,各々の臨床病期に要する期間,転帰を決定する要因について検討する.〔対象〕2004年1月~2005年12月の期間に,国立国際医療センター脳神経外科に入院し,治療を受けたくも膜下出血患者のうち,外傷性くも膜下出血を除外し,かつリハビリテーション科に依頼された65症例を対象とした.男性22名,女性43名,発症時平均年齢65.3歳であった.〔方法〕カルテより後方視的に臨床病期,各々の病期に要する日数,転帰を調査した.入院日数と転帰については,年齢,grade,梗塞の有無,シャントの有無を候補として比例オッズモデル,比例ハザードモデルを用いて検証した.〔結果〕転帰に有意に寄与した因子は,年齢,grade,梗塞の有無で,入院日数の長短に有意に寄与した因子はgradeとVPシャントの有無であった.〔結語〕梗塞,水頭症の合併が,転帰・入院日数に影響を与えることが明らかとなった.
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