Japanese
English
研究と報告
エルゴメータ駆動中の体幹・下肢筋活動における基礎的研究―駆動形式の違いによる筋活動の変化
Muscle activities in trunk and lower extremity while pedaling ergometer
林 伸浩
1
,
神谷 晃央
1
,
新野 浩隆
1
,
盧 隆徳
1
,
寺林 大史
1
,
牛場 潤一
2
,
正門 由久
1
,
木村 彰男
1
Nobuhiro Hayashi
1
,
Akio Kamiya
1
,
Hirotaka Arano
1
,
Takanori Ro
1
,
Hirofumi Terabayashi
1
,
Junichi Ushiba
2
,
Yoshihisa Masakado
1
,
Akio Kimura
1
1慶應義塾大学月が瀬リハビリテーションセンター
2慶應義塾大学理工学部生命情報学科
1Keio University Tsukigase Rehabilitation Center
2Department of Biosciences and Informatics, Faculty of Science and Technology, Keio University
キーワード:
エルゴメータ
,
体幹
,
筋活動量
Keyword:
エルゴメータ
,
体幹
,
筋活動量
pp.385-390
発行日 2008年4月10日
Published Date 2008/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552101228
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要旨:エルゴメータ駆動時の体幹・股関節周囲筋の作用を明らかにすることを目的に,インフォームドコンセントの得られた健常男性7名を対象として,S-Ergo駆動時の筋活動および股関節角度を計測した.S-Ergo駆動を4つのプロトコールに分類し,バックレストの有無,駆動方向,手すり把持,手の振りの条件を変えた際の筋活動パターンや筋活動量を比較した.筋活動パターンにおいては,背なしや手振りで駆動することで,体幹筋の明らかな活動を認めた.また,逆回転駆動により大腿直筋の活動時期が変化することが明らかとなった.筋活動量においては,背なし駆動の腹直筋,外腹斜筋,大腿直筋,手振り駆動の外腹斜筋がそれぞれ増加した.本研究により,駆動の設定を変えることで体幹機能の活性化に結びつく可能性が考えられることから,運動療法の目的に合わせたプロトコール作成の一助となり得ることが明らかとなった.
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