連載 リハビリテーション医療のクリニカルパス
脳血管障害
原 寛美
1
,
滝沢 歩武
1
1相澤病院総合リハビリテーションセンター・リハビリテーション科
キーワード:
脳卒中
,
早期リハビリテーション
,
クリニカルパス
,
地域連携パス
,
訪問リハビリテーション
Keyword:
脳卒中
,
早期リハビリテーション
,
クリニカルパス
,
地域連携パス
,
訪問リハビリテーション
pp.194-197
発行日 2008年2月10日
Published Date 2008/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552101186
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相澤病院における急性期脳卒中リハビリテーションクリニカルパス
相澤病院(以下,当院)では,1999年から脳卒中のクリニカルパス(CP)として3週,4週,6週のCPを作成し,望ましいアウトカムの達成と在院日数の短縮,在宅復帰,訪問リハビリテーションへ繋げることを目的として使用してきた.脳卒中の病型,入院前の自立度(modified Rankin Scale;mRSにて評価),体幹機能(例;座位保持),離床開始の時期,麻痺側下肢の運動機能(12段階回復グレードにて評価),高次脳機能障害の有無を基にして,どのCPを適用するか検討してきた.図1にはその適用のアルゴリズムを示す.
アウトカムとして歩行を含めたADL(activities of daily living)の自立を設定している.急性期のSCU(stroke care unit)よりリハビリテーションを開始し,中間と最終(退院)のアウトカムを明確にし,その達成により在宅復帰に繋げている.歩行の獲得が退院(自宅復帰)を左右する最も重要なアウトカムの一つとなる.
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