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増大特集 新・リハビリテーション技術
総論―評価・診断・治療・他
クリニカルパスに基づいたリハビリテーション
脳卒中
Stroke rehabilitation based on clinical pathway.
小山 祐司
1
,
石田 暉
1
Yuji Koyama
1
,
Akira Ishida
1
1東海大学医学部リハビリテーション学教室
1Department of Rehabilitation Medicine, Tokai University School of Medicine
キーワード:
脳卒中
,
クリニカルパス
,
ガイドライン
Keyword:
脳卒中
,
クリニカルパス
,
ガイドライン
pp.1091-1097
発行日 2002年11月10日
Published Date 2002/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552109909
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はじめに
脳卒中は悪性新生物や心疾患とともに,常にわが国の死因の上位を占めている.また,多彩な臨床症状と機能障害を呈し,比較的高齢者に多く発症するため,入院期間が長くなり,精神疾患とならび総入院患者数においても上位を占めている.さらに寝たきり者の傷病原因としても重要であり,医療費や介護負担において社会的影響がきわめて大きい疾患と言える.
米国で導入された診断群類別包括支払制度(Diagnosis Related Groups/Prospective Payment System;DRG/PPS)を補うクリニカルパスウェイ(以下,クリニカルパス)は医療機関の設備,スタッフの人数や質で異なってくる.特にリハビリテーションに関わる資源は医療機関ごとの格差が大きく,クリニカルパスの標準化は容易でない.当然ながら,米国の最低3時間の原則など,わが国とは訓練時間の制約から異なる海外のクリニカルパスをそのまま流用することはできない.このため脳卒中においても他の疾患と同様に最新のエビデンスに基づいたガイドラインを踏まえ,医療機関ごとに独自のクリニカルパスを作成し,改良を重ねていく必要がある.
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