連載 地域リハビリテーションのモデル
総合リハビリテーションセンターを中心とした活動
大橋 正洋
1,2
1神奈川県総合リハビリテーションセンター
2神奈川県地域支援センター
キーワード:
社会福祉基礎構造改革
,
地域リハビリテーション
,
総合リハビリテーションセンター
Keyword:
社会福祉基礎構造改革
,
地域リハビリテーション
,
総合リハビリテーションセンター
pp.1500-1501
発行日 2007年12月10日
Published Date 2007/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552101144
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理念,施策の変遷
神奈川県総合リハビリテーションセンター(以下,当センター)は,高度専門的・総合的リハビリテーション実施機関として1973年に設立された.当センター設立数年前の1969年に,世界保健機関(WHO)はリハビリテーションについての定義を示している.そのなかで,医学的,社会的,教育的,職業的リハビリテーションがあると述べている.当センターは,この理念に従い,医療と福祉の連携を目指した複合施設として設立された.
その後,1980年にWHOは国際障害分類(ICIDH)を策定した.1983年,国連の「障害者に関する世界行動計画」においてリハビリテーションの新しい定義が示され,リハビリテーションの到達目標は障害者自らが設定する「最も適した機能水準」とされた.また,専門家は支援や情報提供等を行う,と役割が明確化された.さらに,リハビリテーションは時間を限定したプロセスであることも示された.1999年,国際リハビリテーション協会は「2000年代憲章」において,障害者の自立と地域生活・社会参加の促進支援に重点を置くべきことを示した.2001年,WHOはICIDHの改訂版として国際生活機能分類(ICF)を策定した.
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