連載 この分野を知る糸口
嚥下造影検査と嚥下内視鏡検査
武原 格
1
,
安保 雅博
2
1東京都リハビリテーション病院
2東京慈恵会医科大学リハビリテーション医学講座
キーワード:
VF(videofluoroscopic examination of swallowing)
,
VE(video endoscopy)
,
誤嚥
,
咽頭残留
Keyword:
VF(videofluoroscopic examination of swallowing)
,
VE(video endoscopy)
,
誤嚥
,
咽頭残留
pp.1498-1499
発行日 2007年12月10日
Published Date 2007/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552101143
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- 文献概要
摂食・嚥下障害の評価は,まずベッドサイドでの評価から始まる.原因となる基礎疾患,意識レベル,栄養状態などの臨床的評価,問診による既往歴および嚥下障害の具体的症状の聴取,口腔・咽頭を含めた診察,高次脳機能評価そして各種スクリーニングテストを行う.しかし,嚥下運動に伴う食塊の移動と,口腔,咽頭,食道の嚥下関連器官の動きを体表から観察することは不可能であり,実際の食事場面での評価が行いにくい.そのため,機器を用いた検査による評価が必要となり,嚥下造影検査(videofluoroscopic examination of swallowing;VF),および嚥下内視鏡検査(video endoscopy;VE)が行われる.VFとVEそれぞれの長所と短所を知り,それぞれを組み合わせて評価することで,多くの情報を得ることができ,評価・治療に有用である.
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