Japanese
English
特集 脳卒中病棟と回復期リハビリテーション病棟
回復期リハビリテーション病棟における取り組み―脳卒中を中心に
Management of stroke in Kaifukuki Rehabilitation Word.
宮井 一郎
1
Ichiro Miyai
1
1社会医療法人大道会森之宮病院神経リハビリテーション研究部
1Neurorehabilitation Research Institute, Morinomiya Hospital
キーワード:
脳卒中
,
脳卒中ユニット
,
リハビリテーション
,
回復期リハビリテーション病棟
Keyword:
脳卒中
,
脳卒中ユニット
,
リハビリテーション
,
回復期リハビリテーション病棟
pp.227-232
発行日 2014年3月10日
Published Date 2014/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552110432
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はじめに
脳卒中はいうまでもなく,高齢者の要介護状態の主要な原因疾患である.死因としては2011年に癌,心疾患,肺炎に次いで第4位となったが,2010年度国民生活基礎調査の概況(http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/k-tyosa/k-tyosa10/4-2.html)によると,要介護者等の介護が必要となった主な原因として,脳血管疾患(脳卒中)が21.5%,認知症が15.3%,高齢による衰弱が13.7%,関節疾患が10.9%,骨折・転倒が10.2%となっている.要介護3以上では3割が脳卒中である.このような脳卒中の社会的インパクトを軽減するためには,それぞれの病期にわたる連続的かつ包括的な取り組みが必要で,発症予防(危険因子の治療),一過性脳虚血発作(transient ischemic attack;TIA)の治療,発症後の早期治療〔とくに脳梗塞に対する遺伝子組み換え組織型プラスミノーゲンアクチベーター(recombinant tissue-type plasminogen activator;rt-PA)治療〕,リハビリテーション,再発予防,転倒防止などの安全管理が重要である.
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