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特集 変貌する回復期リハビリテーション病棟
回復期リハビリテーション病棟における地域連携の意義と実践
The significance and practice of community collaboration in convalescent rehabilitation wards
菅原 英和
1
Hidekazu Sugawara
1
1初台リハビリテーション病院
1Hatsudai Rehabilitation Hospital
キーワード:
回復期リハビリテーション病棟
,
地域連携
,
前方連携
,
後方連携
Keyword:
回復期リハビリテーション病棟
,
地域連携
,
前方連携
,
後方連携
pp.27-32
発行日 2026年1月10日
Published Date 2026/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.038698220540010027
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はじめに
2000年に創設された回復期リハビリテーション病棟は,介護保険制度の開始とともに,日本のリハビリテーション医療および介護に大きな転機をもたらした.それまで地域と温泉地に分断されていたリハビリテーション医療は,地域医療構想と地域包括ケアの始動により,地域完結型へと移行した.回復期リハビリテーション病棟は,単なる「集中的訓練の提供の場」にとどまらず,医療・介護・福祉を結ぶ「地域連携の要」としての役割を担うに至ったのである.
地域医療構想がめざす病床機能の分化と連携による効率的な医療提供体制のなかで,急性期病院は在院日数の短縮や在宅復帰の促進が強く求められ,回復期リハビリテーション病棟にも制度的変革が迫られた.創設当初は発症後期間の制約が設けられ,その後は重症患者の受け入れ割合や実績指数が導入され,「早期受け入れ・早期改善・早期退院」の実現に向けて,効率的かつ質の高いリハビリテーション医療の提供が求められるようになった1).
昨今の地域包括ケア病棟や地域包括医療病棟の登場により,医療連携の流れはいっそう複雑化することが予想される.回復期リハビリテーション病棟には,より専門性の高い集中的リハビリテーション治療に特化するとともに,柔軟かつ質の高い医療を提供するために地域全体との緊密な連携を深化させることが求められる.
本稿では,回復期リハビリテーション病棟が果たすべき地域連携の意義について,「前方連携」,「側方連携」,「後方連携」の三つの柱から考察する.

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