Japanese
English
調査
癌骨転移による大腿骨病的骨折患者の予後因子
The prognostic factors of patients with metastatic femoral bone fracture.
杉浦 英志
1
,
山田 健志
1
,
小澤 英史
1
,
和佐 潤志
2
Hideshi Sugiura
1
,
Kenji Yamada
1
,
Eiji Kozawa
1
,
Junji Wasa
2
1愛知県がんセンター中央病院整形外科
2聖隷病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Aichi Cancer Center
2Department of Orthopaedic Surgery, Seirei Hospital
キーワード:
癌骨転移
,
大腿骨病的骨折
,
予後因子
Keyword:
癌骨転移
,
大腿骨病的骨折
,
予後因子
pp.1475-1479
発行日 2007年12月10日
Published Date 2007/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552101139
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要旨:〔目的〕癌の骨転移によって生じた大腿骨病的骨折患者の術後生命予後と予後因子について検討した.〔対象・方法〕大腿骨病的骨折に対し手術を行った47例(男性18例,女性29例,平均年齢60.9歳)を対象とした.生存分析にはKaplan and Meier法を使用し,各群間の比較にはlog rank testを用いた.〔結果〕大腿骨病的骨折からの6か月累積生存率は50.5%,1年累積生存率は16.8%であった.原発巣の癌腫によって予後に差がみられ,肺癌では予後が有意に悪かった.また,完全骨折は切迫骨折に比較して予後が悪かった.原発巣が切除されていないこと,頸部~転子部病変であること,肺病変を有することが予後不良因子であった.〔結語〕手術法の決定やリハビリテーションの目標設定には予後因子が参考になる.
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