Japanese
English
調査
全国回復期リハビリテーション病棟におけるメーカー別電子カルテ機能の実態調査
Survey of the electronic medical recoding system function classified by maker in kaifukuki rehabilitation wards.
菅原 英和
1
,
八幡 徹太郎
2
,
岡崎 英人
3
,
越智 光宏
4
,
原田 雄大
5
,
嘉村 雄飛
6
Hidekazu Sugawara
1
,
Tetsutaro Yahata
2
,
Hideto Okazaki
3
,
Mitsuhiro Ochi
4
,
Katsuhiro Harada
5
,
Yuhi Kamura
6
1初台リハビリテーション病院
2金沢大学附属病院リハビリテーション部
3藤田保健衛生大学医学部リハビリテーション医学Ⅱ講座
4産業医科大学リハビリテーション医学講座
5藤元上町病院リハビリテーション科
6広島市総合リハビリテーションセンター
1Hatsudai Rehabilitation Hospital
2Section of Physical & Rehabilitation Medicine, Kanazawa University Hospital
3Department of Rehabilitation Medicine Ⅱ, School of Medicine, Fujita Health University
4Department of Rehabilitation Medicine, University of Occupational and Environmental Health
5Department of Rehabilitation Medicine, Fujimotokamimachi Hospital
6Department of Rehabilitation Medicine, Hiroshima City General Rehabilitation Center
キーワード:
電子カルテ
,
実態調査
,
機能評価
,
回復期リハビリテーション病棟
,
チーム医療
Keyword:
電子カルテ
,
実態調査
,
機能評価
,
回復期リハビリテーション病棟
,
チーム医療
pp.155-159
発行日 2014年2月10日
Published Date 2014/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552110404
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要旨:〔目的〕回復期リハビリテーション病棟の電子カルテにリハビリテーション医療を支援する機能がどの程度充足しているのかを調査するため,日本リハビリテーション医学会専門医会が作成した「電子カルテ機能評価:回復期リハビリテーション病棟版」をもとに実態調査を行った.調査結果から,システム(メーカー)による差やカスタムオーダーやバージョンアップによる差がどの程度存在するのかを検証した.〔対象〕電子カルテが導入された全国の回復期リハビリテーション病棟153施設(有効回答率:53.6%).〔調査項目〕郵送アンケート形式で電子カルテのメーカー名・システム名,電子カルテ機能評価(各施設職員による自己評価).〔結果〕電子カルテ機能評価の合計(満点=100点(20項目×5点))は33~86点(中央値60.5点)と施設間で大きな差が認められた.メーカー別電子カルテ機能評価合計点の上位2社はいずれも中小のメーカーで,回復期リハビリテーション病棟特有のニーズに合わせてシステムを臨機応変に変更できるという共通点が認められた.また,同じメーカーでも施設によって大きな差が認められ,カスタムオーダーやバージョンアップの影響が大きいことが推察された.「標準的な仕様で質の担保がしっかりと保障される」という理想にはほど遠い実態が判明した.〔考察〕リハビリテーション医療に必要な電子カルテ機能の充実のために,メーカー側と医療従事者との密な連携が重要であることが示唆された.
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