Japanese
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特集 筋力とその評価
徒手筋力テストの方法と注意点
Methods and Key Points in Manual Muscle Testing.
田中 宏太佳
1
Hirotaka Tanaka
1
1東京労災病院リハビリテーション診療科
1Tokyo Rosai Hospital, Department of Rehabilitation Medicine
キーワード:
徒手筋力テスト
,
筋力評価
,
信頼度
Keyword:
徒手筋力テスト
,
筋力評価
,
信頼度
pp.191-195
発行日 1994年3月10日
Published Date 1994/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552107564
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はじめに
徒手筋力テストは,検者の徒手的抵抗と重力に抗した動きを基準にした筋力評価法であり,リハビリテーション医学において頻繁に用いられている重要なテストである.これは1912年にLovettにより創始され,その後いろいろな徒手筋力テストが提唱されているが,ほとんどが同様の考え方に基づいている17).Bennettは徒手筋力テストを行う目的として,1)末梢神経障害や脊髄病変の部位の鑑別診断,2)反復する評価により,神経・筋と骨格の障害の進行度の認知や予後予測,3)筋再教育の処方,4)治療効果の厳密な判断,5)患者に適切な矯正手術法の決定,などを挙げている5).
本稿では,この徒手筋力テストの基本的な考え方と注意点について述べる.
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