Japanese
English
短報
週7日リハビリテーションが大腿骨近位部骨折の治療成績に与える影響―歩行能力の推移からの検討
Impact of seven days/wk rehabilitation on outcome of hip fracture―analysis based on postoperative change of ambulatory ability.
川端 悠士
1
,
日浦 雅則
1
,
伊藤 裕
1
,
伊原 公一郎
2
Yuji Kawabata
1
,
Masanori Hiura
1
,
Yutaka Ito
1
,
Koichiro Ihara
2
1独立行政法人国立病院機構関門医療センターリハビリテーション科
2独立行政法人国立病院機構関門医療センター整形外科
1Department of Rehabilitation Medicine, National Hospital Organization Kanmon Medical Center
2Department of Orthopedic Surgery, National Hospital Organization Kanmon Medical Center
キーワード:
週7日リハビリテーション
,
大腿骨近位部骨折
,
歩行能力
,
治療成績
Keyword:
週7日リハビリテーション
,
大腿骨近位部骨折
,
歩行能力
,
治療成績
pp.1363-1367
発行日 2007年11月10日
Published Date 2007/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552101115
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要旨:〔目的〕週7日リハビリテーション(seven days/wk rehabilitation;Sdwr)が大腿骨近位部骨折の治療成績に与える影響について,術後歩行能力の推移から検討した.〔対象〕受傷前に屋外歩行が自立しており,術後早期荷重歩行を開始でき,退院時にT字杖歩行自立となった33例である.〔方法〕Sdwr導入前後でクリティカルパス遂行例の割合,手術から平行棒内起立・歩行開始,歩行器・T字杖歩行自立,自宅退院までの日数について比較した.〔結果〕Sdwr導入後,クリティカルパス遂行割合が有意に増加し,平行棒内起立・歩行開始までの日数も有意に短縮した.Sdwr導入後,T字杖歩行自立までの日数が有意に短縮したが,導入前後で手術から自宅退院までの日数に有意な変化はなかった.〔結語〕Sdwrは早期離床・荷重歩行の獲得には有効であったが,自宅退院の短縮には,自宅環境整備や術後疼痛の解明などを図る必要があると考えられた.
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