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編集後記
鹿
pp.1290
発行日 2007年10月10日
Published Date 2007/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552101101
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今回の増大号は「リハビリテーション医学2007―最近10年の動向とエビデンス」と題して,リハ医学の現在を「エビデンス」をキーワードにまとめました.リハ医学はimpairment, disability(activity limitation), handicap(participation restriction)という障害の3つのレベルにわたって介入するため,他の臨床医学と異なり,治療対象の個別性,介入方法の多様性が特徴になっています.一方,臨床疫学を基盤とするEBMはもともと介入の対象をマス(mass)として捉えるものであるため,リハ領域でのRCTではいつもそのジレンマのなかに身を置かざるをえません.今回の特集では,このような難題にもかかわらず,多くのリハにおける最近話題の臨床課題をEBMの観点から捉える試みをしていただき,読み応えのあるものになっています.秋の夜長,まさに実りの秋にふさわしいこの収穫物をじっくりとご賞味いただきながら,リハビリテーション医学の奥深さに浸っていただきたいと思います.
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