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編集後記
鹿
pp.910
発行日 2004年9月10日
Published Date 2004/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552102753
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介護保険制度改革に関するニュースです.7月30日に社会保障審議会介護保険部会が「介護保険制度の見直しに関する意見」をまとめました.このなかでは,①介護予防の推進,②痴呆ケアの推進,③地域ケアへの展開,が新たな課題としてあげられています.そして将来的に介護保険制度を持続していくためには「予防重視型システム」へと制度を切り替えていく必要があるとし,その対象者としては,①脳卒中モデル,②廃用症候群モデル,③痴呆モデルがあり,特に「廃用症候群」への対応が重要になるとしています.そして「新予防給付」の創設など,総合的な介護予防システムを構築することを提案し,新たに「介護予防サービス評価研究委員会」を発足させて,新予防給付の対象者や具体的なサービスを検討していくということです.なお,この報告書では,障害者支援費制度との統合問題を含む「被保険者・受給者の範囲」については意見がまとまらず両論併記とされました.「いい湯だな~」というのも,最近難しくなってきましたが,本物の温泉に入って暑かった夏の疲れをとりたい.
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