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編集後記
鹿
pp.796
発行日 2005年8月10日
Published Date 2005/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552102793
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難病患者のQOLの決定権は患者自身にあり,必要なものは質量共に可能な限り充足されなければならないし,それは学際的に追求され,社会的に援助されなければならない,ということが難病対応の基本,「自立」と言う場合でもそこには深い意味と内容があるのだということを,今月の特集を読んで勉強しました.「障害者自立支援法案」を審議するとき,是非この「自立」の意味の深さに思いを馳せて欲しい.ところで「障害」という言葉,巻頭言で梅津先生が言われているようによく問題になり,「障がい」「障碍」と言い換えられたりしています.先日,ある先生から,中国人医師で中国国営放送アナウンサー一級の資格をもつ漢字に詳しい人からの出所だということで教えていただいたことですが,「障碍は,お日さまに石をかざすと,その分だけ光が一寸少なくなるという意味で,人間は誰でも欠けた部分があり完全な人はいない,自分自身を表すことばだそうです.障害は,家の中にあって食べられないもの,という意味で,同音異義語でいつのまにか入れ替わった誤り」だとのことでした.
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