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編集後記
鹿
pp.916
発行日 2006年9月10日
Published Date 2006/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552102835
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夏休みもあっという間に終わってしまった.あとは正月休みを待つばかりである.盆休みに高校の同窓会があり,この類は嫌いで出席したことはなかったのだが里心がついたか40年ぶりに参加.最初は見知らぬ世界に入り込んでしまった感じだったが,周りをジーッと見ているうちに,あーそうだ,あんたは誰々か?おまえは誰々か?とあっと言う間に昔に帰る.すっかり頭の禿げ上がった好々爺風情もいれば,若々しく嬉々としているおばちゃんもいて,その差は差し引き20年はあろうか.偉くなって金持ちそうなのから貧乏そうなのまで,ここにもしっかりと格差社会は形成されている.40年という歳月がそれぞれの顔かたちや現在を作ったのだろうが,いまさらなすすべもなく,結局,元気が一番だとお開きになる.数日後,「雲の峰幾つ崩れて月の山」で有名な月山に.月山8合目にバスでも行ける「弥陀が原」があり,高山植物がひっそりと咲く天上と地上の境目,幽玄な感じのなかで,今年死んだ友人,知人を思いながら,酒をたっぷり飲んできた.歳相応の今年の夏.
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