Japanese
English
増大特集 リハビリテーション医学2007―最近10年の動向とエビデンス
基礎医学・診断・評価
電気生理学的評価法
Recent advances in clinical neurophysiology.
藤原 俊之
1
,
木村 彰男
2
Toshiyuki Fujiwara
1
,
Akio Kimura
2
1慶應義塾大学医学部リハビリテーション医学教室
2慶應義塾大学月が瀬リハビリテーションセンター
1Department of Rehabilitation Medicine,Keio University School of Medicine
2Keio University Tsukigase Rehabilitation Center
キーワード:
経頭蓋磁気刺激
,
コヒーレンス
,
筋電図
Keyword:
経頭蓋磁気刺激
,
コヒーレンス
,
筋電図
pp.1015-1021
発行日 2007年10月10日
Published Date 2007/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552101060
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はじめに
リハビリテーション医学において電気生理学は必要不可欠の分野である.従来,電気生理学検査の中心は針筋電図や神経伝導検査による末梢神経,筋疾患の診断および評価が中心であった.しかしながら,近年の新しい検査の導入に伴い,電気生理学検査は末梢神経と中枢神経を総合的に評価する手段としてその範囲を広げつつある.とくに,中枢神経評価における電気生理学検査は時間的分解能にすぐれ,直接的に神経機構の生理学的機能を評価することが可能であり,そのリハビリテーションにおける有用性は非常に大きいものと言える.
本稿では,脳機能評価としての経頭蓋磁気刺激(transcranial magnetic stimulation;TMS),および脳波(EEG)-筋電図(EMG)コヒーレンスと,末梢における筋電図電気診断における進歩を概説する.
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