Japanese
English
研究と報告
荷重量変化における上肢脊髄運動神経機能の興奮性の変化
The change of excitability in spinal motor neuron function of upper limb at change of weight bearing.
弓永 久哲
1
,
鈴木 俊明
1
Hisanori Yuminaga
1
,
Toshiaki Suzuki
1
1関西医療大学
1Kansai University of Health Sciences
キーワード:
F波
,
荷重量変化
,
上肢脊髄運動神経機能
Keyword:
F波
,
荷重量変化
,
上肢脊髄運動神経機能
pp.595-600
発行日 2007年6月10日
Published Date 2007/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552100967
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要旨:〔目的〕脳血管障害片麻痺患者の連合反応の出現機序を検証するための基礎的研究として,健常者を対象に重心移動時の上肢筋に対応する脊髄運動神経機能の興奮性に与える影響をF波を用いて検討した.〔対象・方法〕対象は健常者10名で,実験方法は,右下肢へ体重の50,75,100%と荷重量を変化させ,右短母指外転筋からF波を記録し,出現頻度,振幅F/M比,立ち上がり潜時の3項目について分析を行った.〔結果〕出現頻度は荷重量100%が他試行に対し有意差が確認され,振幅F/M比は全体的な傾向とし増加する傾向がみられ,立ち上がり潜時では大きな変化が認められなかった.〔結語〕本研究において,荷重量の増加に伴い右短母指外転筋に対応する脊髄運動神経機能の興奮性が増加することが示された.このことから脳血管障害片麻痺患者に対し重心移動などの動作を誘導する際,姿勢による筋緊張の変化を詳細に評価する必要があることが示された.
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