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特集 リハビリテーション―これまでの10年・これからの10年
リハビリテーション関連施策
Rehabilitation policy for people with disabilities.
寺島 彰
1
Akira Terashima
1
1国立身体障害者リハビリテーションセンター研究所障害福祉研究部
1Sociology and Psychology Department of Research Institute, National Rehabilitation Center for the Disabled
キーワード:
リハビリテーション施策
,
機会均等化
Keyword:
リハビリテーション施策
,
機会均等化
pp.19-23
発行日 2003年1月10日
Published Date 2003/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552100729
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リハビリテーションの定義
リハビリテーション施策について検討する前提としてリハビリテーションの定義を明確にしておく必要があろう.その理由は,わが国では,リハビリテーションの定義についての共通の理解が十分なされていないと考えるためである.本稿では,昭和57年(1982)に国際連合の第37回総会で決議された,「障害者に関する世界行動計画」のリハビリテーションの定義を用いることにする.この定義の重要な点は,同世界行動計画における行動を,予防,リハビリテーション,機会均等化の3つの項目に分類定義し,その枠組みでリハビリテーションを定義したことである註1).
ここで,予防とは,「精神機能障害・身体機能障害・感覚機能障害の発生を予防し(1次予防),あるいはそれらの障害が発生した場合には,それが身体的・心理的・社会的に不利な結果を引き起こすことを防ぐことを目的とした手段を意味する.註2)」
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